みどりばこの日記

自然、文化、留学

やはり小さな試練がたくさん!

渡米して2週間。少しずつだが、自分がここで3年間過ごすという実感が湧いてきた。

まだまだ2週間だけれども、
やはり日本のおもてなし、丁寧さ、誠実さを改めて痛感している。ないものねだりかな。
文化の違いはあれど、日本にいたらこんな経験しないだろ、ということばかり!それもそれでよし!?波乱万丈できる限り楽しむ。逆も必ずあるだろうからね。

 

・空港→ホテルのタクシー

意外とLyftUberより安く、JFKからマンハッタンまでYellow taxiは$65統一だった。
だが、Driverがうるさい。妻と電話で話したり、渋滞や他の車の運転手についての文句を言い続けたり、歌ったり。荷物を運ぶのを手伝ってくれたのはよかったし値段も言われた通りだったから結果オーライ。

 

・10:00のMedical Check upが…。

15分毎に予約の枠があったMedical check up。9:50に行ったらすぐ呼ぶから、と案内された。だが、その後受診した人は次々と呼ばれるにも関わらず、10:30になっても私は呼ばれず。
11:00になったら聞いてみよう、と決心し、待っていたところ、10:45くらいになり、
" I forgot that you were here~~" と。あれあれ!次回はおかしいと思ったら早めに声をかけてみようと思った。

 

・入居

入居日が設定され、8:00-9:00のエレベーターの予約が取れたから8:00に来てと言われた。7:35くらいにマンションに到着。ドアマンから8:00まで待つよう指示があり待っていた。Medical check upの教訓があったため8:15くらいに声をかけたが、" My boss was still sleeping! I woke him up, please wait." とのこと。8:40くらいにBossがおりてきて、"  You are here quite early."と言いながら、部屋まで案内してくれた。
部屋を開けたところ唖然。床はほこりまみれだし、窓は汚いし、トイレと風呂は使えるような状態ではない。もうちょっと遅くくると思った、あと40分で準備するよ!と。
この状況で住めるわけないやん! " Please take as much time as you need to clean the rooms"と言いながら、待つこと4時間。きれいになった。ただ、もう少しやってほしいことを伝えたくても、相手はヒスパニックで英語が話せない方々。スペイン語喋れればよかったー。
住める状況にはなったのは13:00の話ね。クリーニング代とか敷金とか取られなくてよかった!

 

・お風呂の水が流れない

お風呂に入っても、水が流れない。つまり、どんどんたまっていく。見えるところに髪の毛や汚れはないが流れない。シェアルームなのに2人が1時間以上あけてシャワーあびる必要があった。メインテナンスの人に行ったらこれは一瞬で修理してくれた。中の部分がどろどろだったみたいね。

 

・クローゼットが外れている

家の清掃が終わって家入っていいよーと言われて最初に気づいたこと。クローゼットが完全にレールから外れている。はめようとしても入らない。でも清掃の方々には伝わらず。言語の問題ではなく見ればわかると思うのだが、、、理解してもらえなかった。これは入居後10日目くらいに突然修理屋さんが現れてなおしてくれた。

 

・冷蔵庫がぬるい。

入居した日に電気はついているのにぬるいことに気づいた。以後10日間、冷蔵庫の大切さを痛感しながら生きていた。購入後3日目には牛乳はチーズ臭、お肉はごみ処理場の臭い、野菜は真っ白になり、捨てててしまった。冷蔵庫を使わず毎回食べられるものを考えるのに苦労。冷凍庫は生きていたから、冷凍食品を買いだめして食べる繰り返し。

Thursdayに直しに行くよー!、とメインテナンスの人。Thursdayに来ず聞いてみるとFriday!と言われ、Fridayも来なかったから夜電話してみると、First thing Saturday9-10!と言われ、待っていたがそれでも登場しない。Doormanに文句言ったところ11:30くらいに優しいおっちゃんが大きな冷蔵庫を持ってきてくれて交換。それがさっき。今日からようやくちゃんと野菜とお肉とおさかな食べられる。忙しいのはわかるけれども、冷蔵庫は備え付けなんだから、一先ず使えるか使えないかを確認してから入居の許可だしてほしいよね。

 

・Last but not least・・・・床が斜めっている問題。

これが一番苦しめられている。ベッドルームの、床がまっすぐではない。なんならドアに立つと傾きが見える。慣れるかと様子をみていたが全く慣れず。ベッドを組み立てておいてみるがベッドは確実に斜めっている。極めつけが、ローラーのある椅子を買って机に向かったところコロコロと椅子が下がっていく。寝るときも天井を見るとめまいがする。毎日Doormanに言い続けたが何もしてもらえず。しびれを切らして管理人に言ったら、スーツとネクタイ着た人が来て、”This is bad, we've got to do something, ”と言われたがそれが1週間前、音沙汰なし。なんとかしてくれるのかなぁ。どれくらい私の身体はこれに耐えられるだろうか!

 

それでも、やっぱり楽しい。こんなにいろんなことがあるのに心が穏やかでいられる。

どんとこい!

渡米

2022年6月15日に渡米。これからマンハッタンでの生活が始まる。

 

17年前に渡米した時は小学生だった。どんな世界が待っているのか、ワクワクしながらの引っ越しだったのを記憶している。今思えば、家族4人で一つのことに挑戦できることが当たり前だった。「生徒」という立場であり、米国の小学校に入って言語を習得して友達を作って良い成績を修めるのが自分の仕事だった。それを一番近くで両親が見守ってくれた。

 

社会人になった。日本に帰国後、米国に「社会人」として住みたい、「働いてみたい」と常に思っていた。

そしてようやく、沢山の労力とお金を使って渡米をするための職を手に入れた。

ただ、渡米直前になって気づいた。今回は1人での渡米。「社会人」という立場はあまりにも「生徒」とは違う。もう求められる仕事はない。良い意味でも悪い意味でも、自分で生活をコントロールでき、自分1人で生きていかないといけない。自分で自分の仕事を決めないといけない。もちろん、職があるからその職を全うすることが自分の仕事であるのだが、それ以上に自分で決めないといけないことが多い。

 

渡米の日。

1人で飛行機に乗るのはもう何十回と経験があるが、この時の1人は違った。1人で異国の地へ乗り込む。自分1人で選んだ道へ進む。自分なりの成果を出さないといけない。自分が決断したのだから納得できる生活をしないといけない。覚悟を決めて挑む挑戦が始まる、そんな緊張感を持って入国した。

 

勤務が始まるまでは、まずは米国での生活を思い出す作業。

案外覚えているものだ。どこに何が売っているか、人とどう接するか、何に気を付けるか、幼少期の記憶が徐々によみがえる。生活に慣れるのはそう時間はかからないことがわかった。

それと同時に、当時自分の生活がいかに輝いていたかを鮮明に思い出した。

もう一回それを味わえるのだろうか。味わうために来たのだから、まずはがむしゃらにできることから手をつけようでないか。→が合っているのか振り返るのは半年後。

 

自分の文章はここまで。

次からはNYの生活での発見を書こうと思う。

THIS IS US  「人生」を教えてくれる最高のドラマ

和洋まんべんなくドラマ・映画鑑賞は好きだが、これは別格だった。

『THIS IS  US』 

2016年に始まったドラマらしい。

昨年ジムに通い始めて、ランニングしている間の時間で気軽に観られるドラマを探していたところ、Amazon primeたまたま目に入ったこのドラマ。

4か月でシーズン1-5を見終えた。結局ランニングしながら軽い気持ちで観られるようなドラマではなく、時に考えさせられ、時に涙しながらじっくりと鑑賞しました。

 

ランニングしながら見始めたシーズン1エピソード1。
場面展開が早く、全くつながらない複数の場面。でも40分後にはすべてがクリアになる。圧巻のエピソードだった。そこからはわかりやすく面白く次々と展開していき、シーズン5エピソード16まで止まる間がなかった。

 

何が魅力的かって。

すごくすごく現実的。

人生で直面しうる様々な問題に立ち向かう3人の30代。

これまでの育ってきた中で子供ながら感じていたこと、これからの人生、そしてその3人に関わる人たちがみなリアルに描かれている。それぞれの登場人物がリアルすぎて、どのキャラクターとも共感できてしまう。誰もPerfectではないけれども、全員が日々一生懸命過ごしている。その一生懸命さに共感でき、何度も涙してしまった。

 

キャラクターを通して様々な題材を使っている。

ベトナム戦争の経験

アルコール依存症の苦しみ

・自分の容姿に関するコンプレックス

・親に対する劣等感

・自分の存在意義がわからなくなってしまう苦悩

・自分探しの苦戦

・完璧主義になりたくないのにそうでないと許せない自分

・過去の過ちに対して自分を責め続けることをやめられない葛藤

・人に助けを求めることの難しさ

・家族内での意見の不一致

・言動と行動がどうしても一致できない苦しみ

・叶わない愛情

・仕事を優先したい男性と家庭を優先させてほしい女性

・育児と仕事の両立に葛藤する女性

・見えないところで傷つく人種差別

 

自分がこれまで抱いていた葛藤、うまくいかなかったこと、弱い部分、自分自身が嫌いな部分、青年期の苦労や悩み、重なるところがほんとうにたくさんたくさんあった。むしろ、鑑賞していて、似たような悩みを抱えている人がドラマの中にたくさんたくさんいることが嬉しくなり、自分だけではないのだと安心感を与えてくれた。なんならその時悩んでいたことに対する解決策を導いてくれることもあった。なんかカウンセリングを無料で受けさせてもらっている気分になった。逆に、私はこれからの人生でこんな困難に直面するかもしれないな、と想像する機会にもなった。

 

ある人に言われたことがある。人は自分だけなぜこんな目に・こんな苦しまないといけないのか、と考えてしまいがちだが、悩みの根本を辿るとそれはすぐ近くにいる人が経験している悩みと同じなんだよ、と。今まで全然ぴんときたことがなかった。

このドラマをみていると、「なんで私と同じ思考回路なの!」と何度も何度も驚いた。意外と近くにいるのかもしれない。同じような考え方の人が、と初めて思うことができた。

 

残念ながらシーズン6で終わってしまうみたいだ。シーズン6も全力で鑑賞しよう。

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