みどりばこの日記

自然、文化、留学

ビザ問題

米国に住むまでこれほど大変だとは思っていなかった、ビザ問題。
米国に住みたい場合、ビザをどうするかが、誰もが頭を抱える事項である。
移民が多い国であるにも関わらず、非国民に対して永住権を持つ人が非常に有利である国であり、苦しい。(永住権を持つ移民とは、グリーンカードを持っているかCitizenshipがあるか。)
「〜〜ができない」という壁は日々の生活で感じる。例に挙げると、採用されにくい、選挙で投票できない、特定の銀行のアカウントが作れない、など。

ただ、一番大きいのが、一度ビザを交付されていても簡単には「米国に住み続けることができない」ことだ。

我々はビザを得る際、期間を決められた形で、自分のステータスに定められたビザを得る。
ビザには様々な種類がある。学生ビザであれば比較的簡単に取れるが、それでも期間は決められている。
Jビザ、Hビザでは基本的には、職場がスポンサーとなり、職場が許可する種類のビザが交付される。しかし、職場がビザの交付を拒否したり、米国にいるための理由が認められなかったりすると、入国を認めなかったり帰国を求められたりする。
米国に住んでいる日本人に会うと、頻回にビザの情報交換の会話になる。ビザをスポンサーしてくれる就職先が見つからない話、数年後にビザが切れてしまうが更新する道がない話、グリーンカードを持つパートナーを真剣に探している話、などそれぞれだ。ただ、非国民である限り、皆苦労していることは同じである。

それは日本人だけの話ではない。先日、ニューヨークシティーラソンのボランティアを行った。具体的には、J1ビザ主催の給水所にて、ランナーにゲータレードをあげる仕事を、J1ビザで米国に来ている数十人の同年代の方々と共にやった。
彼らと話してみると、我々の共通の話題がビザの問題だった。
スポンサー探しから苦戦した方も大勢いた。そして、職場以外にスポンサーになってくれるプログラムが少なからず存在することもわかった。

その例が以下だ。

Au Pair
一年間18−26歳の若者に渡米の機会を与えるプログラム。米国の家族のもとで一緒に住み、子供のお世話をするのが仕事であり、給料も少なからずもらえる。出会ったメキシコ人は、自国での仕事に面白みを感じず他の世界を見てみたい、あわよくばその後も米国に住み続ける手段が欲しい、永住権が欲しいと、いう理由でこのプログラムにアプライしていた。

Cestum?(正式なスペリング忘れた)
国外のEngineerたちがアメリカの企業でStep upをするために18ヶ月ビザをサポートしてくれるプログラム。メキシコでEngineerをやっていたけれどもさらに恵まれていた環境で学びその後自国で貢献したいっていう人や、ウクライナで大学卒業と同時に就職先を求めてEngineerとしての道を選んだ人がいた。

誰もが、1年半以上滞在するにはビザの更新が必要となり、そうなるとさらに働く場所(スポンサーとなってくれる場所)が必要である。皆探していた

 

また、私の職場でも、カナダ人やイギリス人、アイルランド人など親米国でもビザで苦戦している。毎年、グリーンカード取得のためのロッテリーに参加している方が大勢いる。

 

これまで、ビザ問題で帰国した方々をたくさん見てきた。

日本のビザも取得が難しいが、米国がなぜ移民をここまでも追い出そうとするのか、不思議でならない。他の国の才能・技術・意識の高い人の夢をビザによって遮られるにはあまりで残酷である。

〇〇の功績を残したらグリーンカードを取得できるシステムを導入してくれる日は待ち望む。